黄櫨染御袍(読み)コウロゼンノゴホウ

デジタル大辞泉 「黄櫨染御袍」の意味・読み・例文・類語

こうろぜん‐の‐ごほう〔クワウロゼン‐ゴハウ〕【黄×櫨染御×袍】

ほうのうち黄櫨染こうろぜんのもの。弘仁11年(820)に天皇御服と定められ、明治以降は即位の礼の際にも身につけられる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵mini 「黄櫨染御袍」の解説

黄櫨染御袍

天皇が重要な儀式で身につける束帯装束の上着、袍(ほう)のこと。黄櫨染(こうろぜん)とは、赤みがかった茶色。ウルシ科の木、ハゼの若芽を煮出した汁に蘇芳(すおう)というくすんだ赤色を重ね染めし、酢、灰などで染色する。太陽が一番高く登った時の色を表しているとされ、平安時代嵯峨(さが)天皇以来、天皇以外は着ることが許されない禁色(きんじき)とされた。

(2019-10-24)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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