黒歯国(読み)こくしこく

精選版 日本国語大辞典 「黒歯国」の意味・読み・例文・類語

こくし‐こく【黒歯国】

(公家婦女が、おはぐろを使う国の意) 日本をさしていう語。黒歯
※雑俳・柳多留‐九七(1828)「白い歯は異国へ見せぬ黒歯国」
[補注]「山海経‐海外東経」に「青丘国在其北〈略〉黒歯国在其北。為人黒、食稲」とあるような漢籍の例をふまえているのであろう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の黒歯国の言及

【歯】より

…抜歯のもつ意義はなお不明な点が多いが,成人となる儀式,女性の婚姻に伴う儀式,また日本の古墳に副葬された歯のように,近親者の死亡に関連したものなどが考えられている。 《魏志倭人伝》(《三国志》魏書東夷伝の一部の通称)は女王卑弥呼の国の近くに黒歯国があると述べる。また,《後漢書》東夷伝は婦人が歯をことごとく黒く染めていると説明している。…

※「黒歯国」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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