デジタル大辞泉
「異国」の意味・読み・例文・類語
こと‐くに【異国】
1 ほかの国。別の国。他国。異郷。
「おのが国にはあらで、―に田を作りけるが」〈宇治拾遺・四〉
2 外国。とつくに。
「広く―の事を知らぬ女のためとなむ覚ゆる」〈源・常夏〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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こと‐くに【異国】
- 〘 名詞 〙
- ① 他国。よその国。よその土地。異郷。
- [初出の実例]「おなじくにの男をこそ、おなじ所にはせめ。ことくにの人の、いかでかこの国の土をばをかすべき」(出典:大和物語(947‐957頃)一四七)
- ② 外国。外(と)つ国。異邦。
- [初出の実例]「広くことくにの事を知らぬ女のためとなむ思ゆる」(出典:源氏物語(1001‐14頃)常夏)
い‐こく【異国】
- 〘 名詞 〙 よそのくに。外国。とつくに。
- [初出の実例]「異国定有レ所レ言歟、可レ耻可レ耻」(出典:玉葉和歌集‐承安二年(1172)九月一七日)
- 「きさき神功皇后〈略〉異国のいくさをしづめさせ給ひて後」(出典:平家物語(13C前)五)
- [その他の文献]〔李陵‐答蘇武書〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「異国」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の異国の言及
【異域・異国】より
…日本の近世国家が取り結んでいる国際関係を広くとらえた言葉。異国は,その中枢に国王と国家機構を持つ国家同士が他を言う場合に用いる。異国の関係は,東アジアでは国王(国家)が上下の華夷関係に置かれるが,相互に内政には干渉しないことを前提とする。…
※「異国」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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