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山海経 せんがいきょう Shan-hai-jing

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

山海経
せんがいきょう
Shan-hai-jing

中国,古代の地理書。 18巻。著者未詳。禹 (う) が治水の際に,部下の伯益の協力を得て編んだとされるが,もちろん仮託である。『南山経』『西山経』『北山経』『東山経』『中山経』のいわゆる「五蔵山経」が東周時代の作で最も古く,そのほかは戦国時代の作を漢の劉きん (?~23) が校訂して『海外南・西・北・東経』 (4巻) ,『海内南・西・北・東経』 (4巻) を付加し,晋の郭璞 (かくはく。

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デジタル大辞泉の解説

さんかいきょう〔サンカイキヤウ〕【山海経】

せんがいきょう

せんがいきょう〔センガイキヤウ〕【山海経】

中国古代の地理書。18巻。作者・成立年未詳。戦国時代の資料も含まれるが、前漢以降の成立とされる。洛陽を中心に地理・山脈・河川や物産・風俗のほか神話・伝説などを収録。
川田順の歌集。大正11年(1922)刊。

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百科事典マイペディアの解説

山海経【せんがいきょう】

古代の中国地理書。序には禹の臣の伯益の作と伝える。現存本は18巻。古い部分は戦国時代(紀元前5―3世紀)の作と推定される。主要な山系(五蔵山経)を中心に,その周辺の山川や動植物のこと,遠国とその住民に関する神話・伝説などを記す。
→関連項目荒海障子

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世界大百科事典 第2版の解説

せんがいきょう【山海経】

〈さんかいけい〉とも読む。中国古代の地理書。山々の系列に従って,各地の山に産する動植物や鉱物が記述されるが,そうした産物には空想的なものが多く,また山川に住む怪物や神々についての記述も含まれる。中国神話研究の基礎資料の一つ。最初の5編,〈五蔵山経〉の部分は戦国時代に成立していたであろうが,それ以下の部分は秦・漢時代につぎつぎに付加されたと推定される。後に付加された部分ほど空想的な要素が強い。元来は図が付いていたが,そのままの形では現在に伝わらない。

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大辞林 第三版の解説

さんかいきょう【山海経】

せんがいきょう【山海経】

中国、古代の地理書。現行本は一八巻。撰者・成立年代ともに未詳。最初の五巻「五蔵山経」は戦国時代以前の作と伝え、のち順次付加されていったらしい。洛陽を中心に山脈・河川・産物・山神・伝説などを記す。中国神話研究に不可欠の文献。さんかいきょう。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

山海経
せんがいきょう

中国古代の地理書。18巻。「五蔵山経」「海外四経」「海内四経」「大荒四経」「海内経」の五部からなり、おそらく2世紀以前には成立していたものと思われる。伝えられる限りでもっとも古くこの書を整理した前漢末の劉秀(りゅうしゅう)(きん))の叙録によれば、この書は、禹(う)と益(えき)の治水事業から生まれたとされるが、作者は不明。いま伝えられるテキストは、東晋(しん)の郭璞(かくはく)(276―324)の注する18巻本である。洛陽(らくよう)を中心とし、東西南北に分かれる地理、山脈、河川などのありさまを記すが、物産、風俗、さらには怪獣、妖怪(ようかい)、神などについての記録があり、とくに崑崙(こんろん)山や西王母(せいおうぼ)の話などが有名である。古くは絵入りのテキストが流行したらしいが、いまは伝わらない。中国人の豊かな想像力の源泉ともいうべきこの書は、神話、伝説の研究にも不可欠の資料である。日本には宇多(うだ)天皇(在位887~897)のときに伝来し、江戸初期には和刻本も出た。[竹田 晃]
『前野直彬訳『山海経・列仙伝』(『全釈漢文大系33』1975・集英社)』

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世界大百科事典内の山海経の言及

【怪物】より

…ここで一角獣や人魚についての基本的な記述はほぼ定まり,13世紀のトマ・ド・カンタンプレThomas de Cantinpréの《万象論》,14世紀のマンデビルJ.Mandevilleの《東方旅行記》などの中世文芸を通じて怪物誌が広く一般に浸透することになる。また中国の《山海経(せんがいきよう)》は,東洋における怪物記述の宝庫であり,形天と呼ばれるブレミュアエと酷似する奇形人種などが論じられている。15~16世紀にはいると,西欧では宗教改革期の混乱の中で,世の終末を告げる異兆としての奇形の誕生に関心が向かった。…

【鏡花縁】より

…唐の則天武后の時代を舞台とし,天界から貶謫(へんたく)された100人の仙女の行方を求めて唐敖(とうごう)が海外諸国を経めぐる話を骨子としているが,後半,100人の仙女たちの博学多識ぶりが披露され,ために,男女平等論を唱えた小説とも評価されている。経めぐる海外諸国は古代の地理書《山海経(せんがいきよう)》に見えるもので,異色のパロディ小説ともなっている。【中野 美代子】。…

【妖怪】より

…昇仙すべき場所は崑崙山であるが,はるかなる山岳は,どこも暗黒と妖怪が支配していた。漢代(前206‐後220)に成立したと思われる空想的地理書《山海経(せんがいきよう)》は,そのような諸方の山岳と妖怪についての集大成である。そこに登場する怪獣たちは,多くは(1)現実に存在する動物のある器官が欠損しているもの(たとえば1本足の牛である夔(き),首なし人間の形天など),(2)ある器官が過剰なもの(たとえば3本足のカラス,頭一つに体が三つある三身民など),(3)器官の位置が間違っていたり,さまざまな動物の器官が混在しているもの(たとえば目が背中についている羊の訑(はくい),馬身人面で鳥の翼をもつ英招,蛇身人面の燭陰など),いずれも,ビュフォンの怪物の定義にぴったり合致するものばかりである。…

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