黝色鉱染帯(読み)ゆうしょくこうせんたい(その他表記)fahlband

岩石学辞典 「黝色鉱染帯」の解説

黝色鉱染帯

変成岩累層の結晶片岩中に黄鉄鉱,黄銅鉱,輝コバルト鉱など各種の硫化鉱物が片状層理に平行に鉱染的に含まれる鉱帯.これらの鉱物は低度の鉄鉱石の脈として,変成岩中の片岩や片麻岩の走行に沿った面に産出する.これらは経済的には重要ではないが外の金属脈を横切り,沈澱の効果や濃縮を引き起こすことがある[Lindgren : 1928].これは最初にノルウェーのコングスベルグ(Kongsberg)で銀脈が濃集することが記載された.スウェーデン,ノルウェー地方に多く,特にノルウェー南部のティリフィヨルド(Tyrifjord)の西南モダム(Modum)地方にはコバルト鉱の鉱染帯が発達する[渡辺編 : 1935].ドイツ語のfahlは錆びた茶色,土色の,蒼白のなどの意味.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

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