済ても八百(読み)なしてもはっぴゃく

精選版 日本国語大辞典 「済ても八百」の意味・読み・例文・類語

なし【済】 ても[=なせど]=八百(はっぴゃく)[=三百(さんびゃく)

  1. 借金は、だんだんに返済していっても容易に尽きないように思われること。また、借金を素直に返す者は少なく、やっと返してもはした金の場合が多いこと。
    1. [初出の実例]「衣手に水をうがちて責られて なせど八百借銭の淵」(出典:俳諧・西鶴大句数(1677)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android