火村霊神碑(読み)ひむられいじんひ

日本歴史地名大系 「火村霊神碑」の解説

火村霊神碑
ひむられいじんひ

[現在地名]庄原市本町 宮ノ下

福島正則の臣木村某の墓および石碑で、古くは庄原町西裏にしうら(現本町西下)にあったが、現在はみやしたに移されている。

碑文によれば「火村塚ハ剛直ノ士木村氏ノ墓ナリ、嘗テ芸備両国ノ大守福島正則封内巡視ノ時、讒者ノ言ヲ信ジ此処ニテ火刑ニ処ス、遇々町内ニ火災頻々トシテ起リ、全滅スルコト数回ニ及ビ、人民ノ憂情其極ニ達ス、ニ町民相謀リ社家ニ乞ヒテ其怨霊ヲ鎮祭シ、火村霊神ト崇メ、西浦ニ一小祠ヲ建テ」祀ったところ、以後火難がやんだと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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