大火(読み)タイカ

デジタル大辞泉 「大火」の意味・読み・例文・類語

たい‐か〔‐クワ〕【大火】

《古くは「だいか」とも》被害が広範囲に及ぶ火事。大きな火事。大火災 冬》
[類語]火事火災火難出火失火炎上小火ぼや自火近火急火怪火不審小火しょうか祝融しゅくゆう回禄かいろく大火災大火事山火事火の海焼失焼亡焼尽丸焼け半焼け全焼半焼火元火の元類焼貰い火延焼飛び火引火猛火火の手下火鎮火消火火消し消防火事場焼け跡ぼうぼうめらめら炎炎かっかかっとかんかんぼっとぱっとぽっぽぱちぱち烈火火だるま燃え盛る燃え広がる燃え上がる燃え立つ

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精選版 日本国語大辞典 「大火」の意味・読み・例文・類語

たい‐か‥クヮ【大火】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 ( 「だいか」とも )
    1. 大規模な火事。大火災。《 季語・冬 》
      1. [初出の実例]「この家は、すてに大火(タイクヮ)(〈注〉オホキナルヒ)のためにやかる」(出典:妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)二)
      2. [その他の文献]〔列子‐黄帝〕
    2. 大規模に燃える火。
      1. [初出の実例]「或増劫、或滅劫、大火焼汝身」(出典:往生要集(984‐985)大文一)
    3. ( [ 二 ]の星が宵のうちに真南に在るのは旧暦の六月であるところから ) 夏の熱気。猛暑。
      1. [初出の実例]「大火已西流、郊墟涼気浮」(出典:常山文集(1718)亨・立秋雨)
  2. [ 2 ] 中国古代、天の赤道を十二分したその第十一。二十八宿の氐(てい)・房・心の三宿に当たる。心の主星がアンタレス。また、さそり座のアルファ星アンタレスのこと。中国では、これが南中したときを夏至(げし)としていた。火(か)
    1. [初出の実例]「歳次 子 玄星紀、析木、大火、寿星鶉尾」(出典:二中暦(1444‐48頃か)五)

おお‐びおほ‥【大火】

  1. 〘 名詞 〙 激しく燃える火。また、大火事。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大火」の意味・わかりやすい解説

大火
たいか

さそり座α星 (固有名アンタレス ) の中国名。和名では赤星呼び,いずれも真紅に輝くことにちなむ。

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世界大百科事典(旧版)内の大火の言及

【アンタレス】より

…ギリシアの軍神アレスArēs(ローマではマルスMars)が火星と結びつき,この星の色が赤いことや,火星がこの付近にやってくることから,ant‐Arēs(火星に対するもの)という名がついたのであろう。中国名は火(か),大火(たいか),火星などという。日本では赤星(あかぼし),酒酔い星などの名がある。…

※「大火」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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