最新 地学事典 「AKF図」の解説
エーケーエフず
AKF図
AKF diagram
変成岩の鉱物共生関係を岩石と構成鉱物の化学組成に関係づけて表現する図。P.Eskola(1915)考案。岩石の化学分析値からA=Al2O3+Fe2O3-(Na2O+K2O+CaO),K=K2O, F=FeO+MnO+MgOを計算し,それらを頂点にとってモル比で表した三角形。成分の数を減らす操作はACF図の場合と同じ。Al2O3過剰(alumina-excess)の岩石(Al2O3>Na2O+K2O+CaO。反対の場合がAl2O3不足(alumina-deficient))の場合に便利。K2Oの量が鉱物共生に影響するのは角閃岩相のある温度以下の変成度でCaO不足(lime-deficient)の岩石(femic lime=CaO-{Al2O3-(Na2O+K2O)}<1/3(FeO+MnO+MgO))。この場合,多くはAl2O3過剰。逆の場合がCaO過剰(lime-excess))の場合。このときK2Oが多いと,CaO,K2OをもたないAl・Fe・Mg珪酸塩とアルカリ長石(カリ長石)は共存しない(この場合をK2O過剰(potash-excess),共存する場合をK2O不足(potash-deficient)の岩石という。ただし,あるタイプの変成岩,例えば領家変成岩ではK2Oの量にあまり関係なく共存)。しかし,より高変成度ではK2Oの量はアルカリ長石(カリ長石)の量に影響するだけ。Aの計算でCaOも引いたのは,Al2O3過剰かつCaO不足の岩石では,CaOは主としてAn成分として斜長石に入るからで,斜長石は図に表れない。多少CaOが多く緑れん石が出現する場合は工夫を要する。
執筆者:端山 好和
参照項目:ACF図
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

