…繊維を得る方法としては溶融紡糸が低融点物質あるいはガラス質の場合に用いられ,高融点物質の場合には有機系繊維に無機物質を水溶液と含浸させたのち焼成する方法,炭化ケイ素繊維のようにケイ素Siと炭素Cを含む有機物で繊維を作ったのち熱分解してSiCだけを残す方法,などが用いられる。これら耐熱性の繊維は,高温での断熱材あるいは金属に混入して強化するFRM(fiber reinforced metalの略)用となる。【柳田 博明】。…
…TDニッケルthoria dispersed nickelはニッケルに酸化トリウム(IV)ThO2を分散させたもので,1000℃以上になると他の耐熱ニッケル合金よりも強度が高い。繊維強化型合金fiber reinforced metal(FRM)は,一般に細線や細い繊維は強度が高いことを利用して,これを混合することによって強度を高めるものである。繊維としてはホウ素,炭化ケイ素,炭素,あるいはタングステンなどの超高強度繊維が使用される。…
※「FRM」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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