出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報
…かつては即時型と遅延型に2に大別されていたが,最近では以下のようにI型からIV型に分けられるようになった。(1)I型のアレルギー反応 アナフィラキシー型反応ないし免疫グロブリン中のIg E(immunoglobulin Eの略)と関係が深いことからIg E依存型反応とも呼ばれている。(2)II型のアレルギー反応 細胞,組織の破壊ないし融解をもたらす反応。…
…ただし,定常部は1種類ではなく,L鎖についてはκ,λの2種類,H鎖についてはμ,γ,α,ε,δの5種類がある。 免疫グロブリンはH鎖の種類により,図2のように,IgM,IgG,IgA,IgE,IgD(Igはimmunoglobulinの略)の5クラスに分かれ,IgGにはさらにγ鎖間の細かな差異によって四つのサブクラス,IgAにも二つのサブクラスがある。各クラスの免疫グロブリン分子には,L鎖としてκ鎖を含むものと,λ鎖を含むものの二つの型がある。…
…25年にはコカ自身によって,アトピー罹患患者の血清中に,皮膚反応によって証明される抗体様物質が高率に存在することが明らかにされ,コカはこの物質をアトピー性レアギンatopic reaginと名づけた。このアトピー性レアギンの本態は,66年石坂公成らにより,特異な生物活性をもった免疫グロブリン(IgE)に属する抗体であることが証明された。体外から侵入した抗原物質(アレルゲン)に対してIgE抗体が産生される状況は,個人個人によって異なり,遺伝傾向が強い。…
…かつては即時型と遅延型に2に大別されていたが,最近では以下のようにI型からIV型に分けられるようになった。(1)I型のアレルギー反応 アナフィラキシー型反応ないし免疫グロブリン中のIg E(immunoglobulin Eの略)と関係が深いことからIg E依存型反応とも呼ばれている。(2)II型のアレルギー反応 細胞,組織の破壊ないし融解をもたらす反応。…
…なお,抗体の詳しい構造およびその遺伝子支配については〈免疫グロブリン〉の項を参照されたい。
[抗体の種類]
ヒトの抗体タンパク(免疫グロブリン)のH鎖には定常部の構造の異なる5種類があり,μ鎖,γ鎖,α鎖,ε鎖,δ鎖とよばれ,これらのH鎖を含む免疫グロブリンはIgM,IgG,IgA,IgE,IgDの五つのクラスに分類される。IgGはさらにIgG1~IgG4の4種のサブクラスに,IgAも二つのサブクラスに分かれる。…
※「IgE」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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