Picea(英語表記)Picea

世界大百科事典(旧版)内のPiceaの言及

【トウヒ(唐檜)】より

…本州中部の亜高山にみられるマツ科の常緑高木で,濃緑色円錐形の樹冠が目だつ(イラスト)。高さ30m,直径1mに達し,枝は太く水平に出て密な樹冠をつくる。幹の樹皮は赤褐色ないし灰褐色で薄い鱗片としてはげる。一年枝は太く赤褐色で無毛。冬芽は円錐形で先がとがる。針葉は開出した長い葉枕(ようちん)につき,線形で長さ7~15mm,横断面は扁平。6月ごろ前年枝端に葉に先立って開花し,雄花は長楕円形で紅色,雌球花は円柱形で紫紅色。…

【マツ(松)】より

…マツ科は10属220種が北半球のおもに温帯に分布する(図)。長枝と短枝があり,前者に鱗片葉,後者に針葉をつけるマツ亜科(マツ属Pinus),長枝にも針葉がつくカラマツ亜科(カラマツ属Larix,イヌカラマツ属Pseudolarix,ヒマラヤスギ属Cedrus),および短枝のないモミ亜科(モミ属Abies,ツガ属Tsuga,トウヒ属Picea,トガサワラ属Pseudotsuga,ユサン属Keteleeria)の3亜科に分類される。中国四川省にあるカタヤ属Cathayaはトガサワラ属に似るが,短枝と長枝があり,所属を決めがたい。…

※「Picea」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」