世界大百科事典(旧版)内のArecaの言及
【アレカヤシ】より
…葉は羽状複葉で,小葉は細長く,淡緑色で,葉軸にほぼ対生してつき,ゆるやかに曲がって全体にやわらかい感じがする。幹は細くタケのように直立して群生し,葉軸が美しい黄色となるので,コガネタケヤシの和名が付けられているが,園芸界では旧属名Arecaのままアレカヤシと呼ばれることが多い。アレカ属の代表的な種ビンロウAreca catechuと混同しやすい名である。…
【ビンロウ(檳榔)】より
…ビンロウジュともいう。栽培されるヤシ科の常緑高木。高さ20mに達し,幹は青竹のようである。葉は幹の頂に集まり羽状複葉で長さ約1.2m。肉穂花序は最下葉鞘(ようしよう)の基部の下から出てやや下垂する。雌雄同株で,花序の分枝の基部に雌花を,先の方に雄花をつける。果実はふつう卵形で橙色に熟し,長さ3~5cm,なかに1個の核がある。インドまたはマレーシアの原産で,東アジアの熱帯に広く栽培されている。ビンロウの果実は檳榔子(びんろうじ)といわれるが,薬用,染料とするため,奈良時代の756年(天平勝宝8)ころにすでに輸入された記録がある。…
※「Areca」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」