知恵蔵 「B2C」の解説
B2C
インターネットの普及で変化した企業と消費者とのかかわり方を端的に表現するために生まれた用語の一つであり、同カテゴリの語には「B2C」「C2C」などがある。「B」は「Business」(企業)、「C」は「Consumer」(一般消費者)の頭文字である。
B2Cサイトによる通販が企業に利益をもたらすかどうかは、そのサイトを訪れるユーザーの数にほぼ比例する。このため、多くのB2Cサイトは、アクセス数を増やすための工夫をホームページ内部に盛り込む。アクセスアップのために用いられる手段として一般的なのが、「SEO対策」と呼ばれる。これは、各種検索エンジンでの検索結果上位にそのサイトのリンクを表示させるための各種の対策手段である。また、個人ベースのホームページ管理者に広告を表示させ、商品販売ページに誘導する手法(アフィリエイト)も販売促進の手段としてよく使われる。B2Cに準拠した販売システムは拡大の一途を辿り、AmazonやAppleなどの国際的規模の大企業を産んだ。今後は電子書籍のオンライン販売が急成長を遂げるものと期待されている。
(高安正明 ITライター / 2010年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報