BECK(読み)べっく(その他表記)BECK

知恵蔵 「BECK」の解説

BECK

1999年より2008年まで「月刊少年マガジン」(講談社)で連載したコミック。作家はハロルド作石。
主人公は通称コユキと呼ばれる14歳の平凡な少年、田中幸雄。彼はある日、変な犬“BECK”を助けたことで、その犬の飼い主である天才的なギタリスト南竜介に出会う。そして彼の影響でロックに目覚め、竜介のバンド「BECK」の活動に巻き込まれていく。活動していくなかで、次第にコユキには音楽才能があることもわかってくる。退屈な毎日を過ごしていた少年が、音楽とバンド仲間に出会うことで、新しい世界へ踏み出し、失敗と挫折を乗り越えて成長していく青春ストーリー。
02年に第26回講談社漫画賞少年部門を受賞し、08年に連載が終了するまで、単行本の累計発行部数が1500万部を超えた。04年10月から05年3月までアニメ放送。10年9月には、堤幸彦が監督、水嶋ヒロや佐藤健、桐谷健太など人気俳優を起用して実写映画化された。フィギュアなど、グッズも発売されている。

(富岡亜紀子  ライター / 2010年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉プラス 「BECK」の解説

BECK

①ハロルド作石による漫画作品。内気な高校生と天才ギタリストが中心になって結成されたバンドが音楽の世界を歩んでいく姿を描く。『月刊少年マガジン』1999年~2008年に連載。講談社KCデラックス全34巻。第26回(2002年)講談社漫画賞 少年部門受賞。2010年に堤幸彦監督による実写映画が公開された。
②①を原作とする日本のテレビアニメ。放映はテレビ東京系列(2004年10月~2005年3月)。制作マッドハウス

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