世界大百科事典(旧版)内のcafécantanteの言及
【フラメンコ】より
…15世紀以後スペインに入って,アンダルシアで博労(ばくろう),鍛冶屋,かご作り,菓子売り,遊芸人などの職に就いたジプシーは,セビリャ,グラナダほか中小都市の場末や下町に多く住みつき,当初のうちは仲間うちの楽しみごととして歌や踊りを続けていた。しかし,19世紀後半から彼ら独自の音楽舞踊のおもしろさは一般スペイン人の目を引くようになり,アンダルシア各地の町々に〈カフェ・カンタンテcafé cantante〉と称する,これのための舞台を設けた酒場が現れて繁昌した。カフェ・カンタンテはまもなく首都マドリード,北東部のバルセロナなどへも普及した。…
※「cafécantante」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」