世界大百科事典(旧版)内の《Catéchismepolitiquedesindustriels》の言及
【階級】より
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[サン・シモンの階級論]
階級論への着目は,西ヨーロッパ諸国における近代化革命,とりわけフランス革命をつうじて形成され,初めにサン・シモン,次いでマルクスとエンゲルスによって一つの理論へと定式化されるにいたった。 最初の定式化を示したサン・シモンは,その著《産業者教理問答Catéchisme politique des industriels》(1823‐24)の中で,フランス革命以前のアンシャン・レジームの下では,フランスは貴族・ブルジョア・産業者の3階級から成っていたとし,貴族を支配する階級,産業者を服従する階級,そしてブルジョアを中間階級とした。しかるに,サン・シモンのみるところでは,フランス革命は中間階級が産業者階級を味方に引き入れて貴族を追放し,みずからが支配階級にのしあがった革命であった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」