世界大百科事典(旧版)内のChinonの言及
【アズロン】より
…ダイズ,カゼイン,ラッカセイからタンパク質を抽出し,希アルカリに溶解して紡糸,延伸,硬化処理して作られる。イギリスでフィブロレインFibrolane,イタリアでメリノバMerinova(旧称ラニタールLanital),日本でシノンChinon(いずれも商標)が少量生産されている。シノンは,カゼインとアクリロニトリルを組み合わせて製造した,絹に似た人造繊維である。…
【化学繊維】より
…絹に似た温かく柔らかい感触と光沢をもつ。シノンChinonという名称で市販。和装の帯,半襟(はんえり),男物の角帯などに使われる。…
【カゼイン繊維】より
…短く切った繊維をホルムアルデヒドと加熱し,不溶化する。日本では69年に,カゼインをアクリロニトリルと共重合をした,絹様の風合いをもつ繊維(商標シノンChinon)が工業化された。【瓜生 敏之】。…
【半合成繊維】より
…アセチル化度pが2の二酢酸セルロースはアセテート,pが3の三酢酸セルロースはトリアセテートと呼ばれ,工業的に生産されている。そのほかに,天然タンパク質に合成高分子を共重合させて作ったシノンChinonまたはプロミックスPromix(東洋紡の商品名)がある。シノンは,ミルクカゼインから抽出したタンパク質にアクリロニトリルをグラフト共重合させたものにポリアクリロニトリルを混合し,湿式紡糸した半合成繊維である。…
※「Chinon」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」