天然高分子を化学反応させて異なった性質の高分子とし,これを紡糸して作った人造繊維。理論的用語のため一般市場ではほとんど使われない。セルロースをアセチル化してアセチルセルロースに変え,これを溶剤に溶かして紡糸したアセテートおよびトリアセテート繊維は,代表的な半合成繊維である。綿やパルプなどを構成するセルロースは[C6H7O2(OH)3]n(nは重合度)という構造式をもつが,水酸基-OHは反応性に富みアセチル化されると,[C6H5O2(OH)3-p(OCOCH3)p]nで表される,有機溶媒に可溶のアセチルセルロースに変わる。アセチル化度pが2の二酢酸セルロースはアセテート,pが3の三酢酸セルロースはトリアセテートと呼ばれ,工業的に生産されている。そのほかに,天然タンパク質に合成高分子を共重合させて作ったシノンChinonまたはプロミックスPromix(東洋紡の商品名)がある。シノンは,ミルクカゼインから抽出したタンパク質にアクリロニトリルをグラフト共重合させたものにポリアクリロニトリルを混合し,湿式紡糸した半合成繊維である。
執筆者:瓜生 敏之
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…人造繊維ともいうが,これは狭義には合成繊維を除いた人工的な繊維に使われる。化学繊維は,合成繊維,半合成繊維,再生繊維,無機繊維に分類される。表に化学繊維の分類を示す。…
※「半合成繊維」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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