世界大百科事典(旧版)内のclawの言及
【つめ(爪)】より
…哺乳類では,機能に応じて特殊化していて,かぎづめ(鉤爪),ひらづめ(扁爪),ひづめ(蹄)の3種類が区別できる。かぎづめclawは鳥類,爬虫類のつめと同様の基本構造をもつ最も普通に見られるつめで,単孔類,有袋類,食虫類,翼手類,齧歯(げつし)類,貧歯類,有鱗類,ウサギ類,食肉類などがこれをもつ。かぎづめは,露出した部分(爪体(そうたい))の上面を占め,正中線で折れ曲がって,横断面がV字形を呈する爪板(そうばん)(爪壁)と,その下側にあって左右の爪板をつなぐ爪床(そうしよう)(爪底,爪蹠(そうしよ))よりなり,これらが筒を形成して指骨の端節部を包む。…
【とげ(棘)】より
…【岩槻 邦男】(2)動物のとげspine 動物の体表などにはキチン質,角質,石灰質などでできた硬い付属突起がつくられることがあり,また殻,骨片,骨などにも付属突起が形成されることがあり,このような付属突起で先が鋭くとがっているものは一般にとげといわれる。同じような付属突起でも,形,役目,部位によっては,とくに鉤(かぎ)hook,かぎづめclawなどと呼ばれるものもある。キョクヒチュウ類,ウニ類などでは,表皮からつくられたとげが体表をおおっており,移動や防御に用いられる。…
※「claw」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」