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毒腺 どくせん poison gland

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

毒腺
どくせん
poison gland

毒をもつ動物が有毒な物質を分泌する腺。節足動物サソリでは尾端に,クモでは上顎基部に,昆虫類のハチでは腹部,棘皮動物ガンガゼ,ラッパウニでは毒棘基部,魚類のゴンズイオコゼでは背鰭基部,アカエイでは正中線上の強棘基部にそれぞれ存在し,毒針あるいは毒棘に開口している。

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デジタル大辞泉の解説

どく‐せん【毒腺】

毒蛇などの、毒を分泌する腺。

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世界大百科事典 第2版の解説

どくせん【毒腺 poison gland】

他の動物に対して毒物としての作用を示す物質は,毒液venomないし動物毒素zootoxin呼ばれるが,これらを分泌する腺をいう。毒ヘビ類の毒腺は唾液(だえき)腺の唇腺が変形したもので,毒牙に連絡している。ヘビの毒腺からは,呼吸中枢に作用し呼吸麻痺をおこさせる神経毒(コブラのオフィオトキシン,ガラガラヘビのクロトキシンなど),血管壁からの出血をおこし赤血球をこわす溶血毒(マムシのクロタロトキシン)などさまざまの毒素が分泌される。

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大辞林 第三版の解説

どくせん【毒腺】

有毒な作用をもつ物質を分泌する腺。爬虫類・両生類・魚類・昆虫類・ムカデ類・クモ類などに多くみられる。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

毒腺
どくせん

動物がもつ腺で、他の動物に対して有毒な作用がある化学物質を分泌するものをいう。毒腺は、動物種によってさまざまな起源をもつ。爬虫(はちゅう)類の毒ヘビやドクトカゲの毒腺は、口腔(こうこう)腺から分化している。毒ヘビの場合は唇腺が、ドクトカゲの場合は舌下腺が変化したもので、ともに毒牙(どくが)に連なっている。両生類のヒキガエルの毒腺(耳腺)は、皮膚腺の一つである。魚類のゴンズイ、オコゼ、ミノカサゴ、アイゴなどでは背びれ、腹びれ、胸びれの基部に、アカエイでは尾部背面の棘(とげ)の基部に、それぞれ毒腺を有するが、ともに皮膚腺である。ウツボ類のなかには口蓋(こうがい)に毒腺を有するものがあり、歯でかむと同時に毒液を注入する。無脊椎(むせきつい)動物では、節足動物に毒腺をもつものが多い。ハチ類では雌の腹部に毒腺を有する。ムカデ、ゲジなどの唇脚類では、胴部の第一体節付属肢(顎肢(がくし))に毒腺を内蔵する。サソリの毒腺は尾節にあり、嚢(のう)状をした一対の腺である。クモの毒腺は頭胸部または基節にあり、上顎にある管状の牙(きば)に開口している。軟体動物では、イモガイ類の歯舌にある毒腺は名高く、アンボイナガイなどはヒトに対して致命的な毒素を分泌する。タコの毒は唾液(だえき)腺に由来し、なかでもヒョウモンダコの毒はきわめて危険である。棘皮(きょくひ)動物のうちフクロウニ、ガンガゼ、オニヒトデなどは、棘の外皮や先端部に毒腺を有する。ラッパウニやシラヒゲウニには、叉棘(さきょく)が特殊化した毒叉棘があり、その部分に毒腺をもつ。[雨宮昭南]

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