世界大百科事典(旧版)内のdialektikēの言及
【プラトン】より
…イデア界とその認識努力の究極には,〈学ぶべき最大のもの〉として,〈善のイデア〉がある。仮説・前提を廃棄しつつ上方の原理へとさかのぼり,〈善のイデア〉の直知にまで到達することを目ざす,純粋思惟によるイデア界の探究が〈ディアレクティケdialektikē〉と呼ばれ,哲学的営為の最上位におかれる。以上がプラトン哲学の基本構想であるが,中期末から後期にかけての著作においては,それをより強固なものとするための論理的反省や認識論的基礎の批判的考察がなされるとともに,多くの新しい発展的要因が付加される。…
※「dialektikē」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」