…しかし,中~大型機は翼面荷重を大きくしないと機の寸法が大きくなりすぎ,自重が増えて性能や経済性が悪くなるので,もともとかなり強力な高揚力装置を備えてあり,短距離離着陸機とするには,より強力な推力利用の高揚力装置であるパワードリフト・システムpowered lift systemを使う必要がある。これまで実用されたおもなパワードリフト・システムは,(1)プロペラの後流をフラップに当てて下方へ曲げるプロペラ後流変向,(2)ジェット排気を翼下面からフラップに当てて曲げるEBF(externally blown flapの略),(3)EBFの一種で,ジェット排気を翼上面に流すとフラップに沿って曲がる現象を利用したUSB(upper surface blowingの略),(4)ジェット排気を翼内に導き後縁から斜め下向きに吹き出すIBF(internally blown flapの略。ジェットフラップともいう),(5)IBFの一種で,上下2段のフラップの間にジェットを吹き出すオーギュメンターウィングなどである(図)。…
…これには翼上面吹出式(USB。upper surface blowingの略),外部吹出しフラップ(EBF。externally blown flapの略),オーグメンター翼augumenter wingなどの種類がある(図4-b)。…
※「EBF」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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