化学辞典 第2版 の解説
Gタンパク質共役型受容体
ジータンパクシツキョウヤクガタジュヨウタイ
G protein-coupled receptor
外界からのシグナルを細胞内に伝える役割を担う細胞膜に存在する重要な受容体.略称GPCR.ホルモンや神経伝達物質,光や匂いなど,さまざまな刺激を認識し,細胞の応答を引き起こす.GPCRは細胞膜を7回貫通する特徴的な構造を有する.リガンド(刺激分子)がGPCRに結合すると,細胞内側にあるGタンパク質が活性化される.Gタンパク質はα,β,γの三つのサブユニットから構成されており,αサブユニットに結合しているGDPがGTPに置き換わることで構造変化が起こり,下流のシグナル伝達経路である酵素の活性化やイオンチャネルの開閉などにより,細胞の機能を変化させる.GPCRはヒトの体内に数百種類存在し,視覚・嗅覚・味覚などの感覚や,心拍数や血圧の調節など生命維持に不可欠な役割を果たしている.GPCRは医薬品の標的として非常に多く利用されており,現在の薬の約3分の1がGPCRに作用する.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

