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生理活性物質 せいりかっせいぶっしつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

生理活性物質
せいりかっせいぶっしつ

生体に作用し,種々の生体反応を制御する化学物質総称。特異的な反応に関与しており,ごく微量で十分な反応がみられる。代表的なものに,生体が自ら産生するホルモンや蛋白性の因子,自然界に存在し生体の酵素反応を阻害する物質などがある。フグ毒などもこのカテゴリーに含まれる。近年,研究方法が進歩し,生体反応が分子レベルで分るようになってきた。その結果,プロスタグランジンインターフェロンなど,もともと生体が産生し,重要な生体反応に関与していたが,微量のため検出できなかった物質が多数発見された。これらをひとまとめにした概念が,生理活性物質といえる。ここから医薬品として開発されたものも多く,医薬資源としても注目されている。

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デジタル大辞泉の解説

せいり‐かっせいぶっしつ〔‐クワツセイブツシツ〕【生理活性物質】

生体内のさまざまな生理活動を調節したり、影響を与えたり、活性化したりする化学物質の総称。ホルモン神経伝達物質などを指す。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

生理活性物質
せいりかっせいぶっしつ

生体の生命活動や生理機能の維持および調節にかかわる化学物質の総称。ごくわずかな量で生体に作用し、細胞の生成やエネルギーの産生にもかかわり、細胞の老化を防ぐとともに生体各器官の機能を正常に調節あるいは活性化させ、また免疫応答を維持するように働く。生理活性物質が不足すると、こうした生体の調節機能に支障が生じてさまざまな病態を呈するようになる。生理活性物質には、生体のアミノ酸から生成されるホルモン、神経伝達物質、インターロイキンをはじめとするサイトカインなどや、ビタミンやミネラル、酵素、核酸などが含まれる。医薬品や毒性をもつ化学物質を含める場合もあるが、これらを生物活性物質とよんで区別することもある。物質検出技術の進歩により微量の生理活性物質の検出が可能となり、新たな医薬品として臨床応用されるようになったものもある。癌(がん)や肝炎の治療薬として用いられるインターフェロン、血管拡張薬や分娩(ぶんべん)誘発薬などとして用いられるプロスタグランジンなどがその例である。[編集部]

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