HAL(読み)はる

事典 日本の大学ブランド商品 「HAL」の解説

HAL

[機械]
筑波大学(茨城県つくば市)の大学ブランド。
世界で初めての全身装着型ロボットスーツ。大学院システム情報工学研究科・山海嘉之教授と筑波大学発ベンチャーであるCYBERDYNE株式会社(つくば市)とが連携し、利用者の声を取り入れながら開発した。装着者が筋肉を動かそうとしたとき皮膚表面に漏れ出てくる微弱な生体電位信号をセンサーで読み取り、それの結果をもとにパワーユニット制御をおこなって関節を動かし、装着者の筋肉の動きを支援する。生体電位センサーの他にも、関節角度を測定する角度センサー、重心の位置を検出する床反力センサー等を取り付け、人間のような動作が可能となった。今後、高齢者や身体運動機能障害者の介護支援や労働現場での作業支援、災害救助などでの事業化が期待されている。経済産業大臣賞受賞。CYBERDYNE株式会社取り扱い。なお、山海研究室の進める「サイバニクス」は、2007(平成19)年度グローバルCOEプログラム拠点に採択された。なお、ロボットスーツHALに関する商標は、CYBERDYNE株式会社によって登録・出願されている。
(注)記載内容は事典編集当時(2010年2月)のものです。内容・価格等はその後に変更になった場合もあります。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の大学ブランド商品」事典 日本の大学ブランド商品について 情報

知恵蔵mini 「HAL」の解説

HAL

茨城県つくば市に本拠を置く医療福祉機器及び医療福祉システムの研究開発を行うベンチャー企業サイバーダイン社(代表取締役社長/CEO:山海嘉之氏)が開発している身体機能を改善・補助・拡張することができるサイボーグ型ロボットの総称ハルは身体に装着することで、身体の不自由な人を補助したり、より大きな力を出したりすることができるシステムで、更に、脳・神経系への運動学習を促す。2015年11月25日、同社が開発した筋力が低下した難病患者の歩行を支援する日本初のロボット治療機器「HAL医療用下肢タイプ」が厚生労働省の医療機器の製造販売承認を取得。同機器は筋肉を動かそうとする際に生じる微弱な電気信号を感知してモーターが作動し、歩行を支援する。装着型のロボットが医療機器として承認されるのは国内初。同社は今後、同機器の公的医療保険適用に向けて準備を進めていく。

(2015-11-27)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「HAL」の解説

HAL

CPUやI/Oインターフェイス、割り込みコントローラーなどのハードウェアと、カーネルなどの上位ソフトウェアとの仲立ちをするソフトウェア。HALがハードウェアごとの違いを吸収するため、ハードウェアが変わっても、カーネルなどを修正する必要がない。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のHALの言及

【ハレ】より

…ベルギー中部,ブラバント州の都市。人口2万(1978)。ブリュッセルの南西約15kmに位置。ブリュッセル・シャルルロア運河に臨み,ブリュッセルを中心とする工業地帯の南端をなす。織物製造,食品工業などが行われる。フラマン語地帯にあるが,言語境界線に近く,フランス語名アルHalで呼ばれることも多い。古い歴史をもつが,フランス革命期に至るまで,多くの戦乱で被害を受けた。市心にある聖母教会(14世紀,ブラバント・ゴシック様式)への巡礼で知られる。…

※「HAL」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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