…一般にシステムあるいは製品を新しく開発するに当たっては,所要の性能を確保し,所定の寿命の間は,その使命の達成を阻害する機能上の故障を起こさず(信頼性),使用者あるいは一般大衆の生命,財産に危険を与えないこと(安全性)が要求される。信頼性では使命達成を妨げる故障を主対象とするのに対し,安全性では不可抗力の天災,あるいは人間が予期しない事象または不注意によって起きる危険な状態(ハザードhazard)を対象とし,このような状態になったとき,人命あるいは資材の損失または損傷を伴う事故の発生を防止するか,万一事故が発生したときは,それによる被害を最小にするための事後処理を含め,使用者および一般大衆の生命と財産を守ることを目的とする。安全性に関する問題は開発の後期になって発見されるほど,その対策には困難さが増すうえ,時間と費用がより多くかかるので,主として設計段階で製品に安全性を組み込む必要がある。…
※「HAZARD」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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