世界大百科事典(旧版)内のillnessの言及
【病気】より
… そこで,とくに機能的な病気,および器質的な病気でも,その機能的な障害の局面に対しては,個人と家族,文化・社会などとの関連において理解すべきであるという考え方が最近強くなっている。この場合,病気を疾患diseaseと〈やまい〉あるいは狭義の病気illnessとに区別し,前者を西欧近代医学的な概念とし,後者をもって,この局面を代表させようとする考え方である。医療社会学,医療人類学,あるいは比較精神医学などでは,このように病気をとらえて対処しようとしており,さらに近代以前の西欧医学,民族医学,古典医学なども同じような理解に立っていることが指摘されている。…
※「illness」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」