コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

身体醜形障害 シンタイシュウケイショウガイ

2件 の用語解説(身体醜形障害の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

しんたいしゅうけい‐しょうがい〔シンタイシウケイシヤウガイ〕【身体醜形障害】

身体表現性障害の一。自分の容姿がよくないと頑(かたく)なに思い込み社会生活に支障をきたすようになる。鏡を何度も見たり、外出できなくなったり、整形手術を繰り返したりする。醜形恐怖症BDD(body dysmorphic disorder)。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

身体醜形障害
しんたいしゅうけいしょうがい

実際に存在しない、あるいはよく見てもわからない程度のささいな外見上の欠陥に極度にとらわれる精神疾患。英語名称はBody Dysmorphic Disorderで、略称BDD。醜形恐怖あるいは醜貌(しゅうぼう)恐怖ともいう。頭や顔に関する訴えが多く、顔の左右の不釣り合い、顔の傷、にきびやしわ、頭髪の薄さ、ほかに毛深さや全身の細かい欠陥などあらゆることについて訴え、人前に出るのを避けることもある。多くは診療科に出向き実際に治療を受けたり、自分の筋肉が劣っていると信じる男性は筋肉増強剤を執拗(しつよう)に服用したりする。このとらわれのために持続的な苦悩や極度の苦痛を感じ、それが高じると自殺企図などの行為に至る場合もある。さらに社会的・職業的機能にも障害を伴うようになる。思春期に発症することが多く、女性にやや多い傾向がある。患者が戸惑いや恥じらいを感じてなかなか自分の症状を話さないため、診断に至るまでに多くの時間を費やすのも特徴である。
 DSM-(アメリカ精神医学会の精神疾患の診断と統計の手引き第4版)では「身体表現性障害」に分類されていたが、DSM-5(第5版)では「身体症状関連障害Somatic Symptom and Related Disorders」という新しい疾患カテゴリーに移されることになった。身体症状関連障害とは、精神的な原因でおこる身体症状によって苦痛を生じ、さらに日常生活や職業活動に支障を伴うようになる疾患で、DSM-の「身体表現性障害」のなかに含まれていた身体化障害、鑑別不能型身体表現性障害、疼痛(とうつう)性障害、心気症は削除され、新たに「身体症状性障害Somatic Symptom Disorder」と「疾病不安障害Illness Anxiety Disorder」の二つに統合されて分類されることになった。[編集部]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

身体醜形障害の関連キーワード双極性障害転換性障害トランスジェンダー自閉性障害身体化障害身体表現性障害疼痛性障害離人症性障害晩発性障害離人症性障害(離人神経症)

今日のキーワード

パラチオン、パラチオンメチル

パラチオンは無色で油状の液体、パラチオンメチルはコハク色の液体。ともに毒性が強く、有機リン系殺虫剤として使用された。50年代以降、稲の害虫被害を防ぐことが確認され、広く導入された。しかし、農民の中毒死...

続きを読む

コトバンク for iPhone