世界大百科事典(旧版)内のinterprétationévolutiveの言及
【サレイユ】より
…特筆に価するのは,私法の解釈論において,民法典の教義学的説明に終始した注釈学派école de l’exégèseの方法を排し,法と社会生活との結びつきを重視し,判例の役割を強調した点である。成文の尊重を第一義的としつつも,社会的経済的変化に即応した法文の解釈を要請するこの現実論的・歴史法学的な方法は,進化的解釈interprétation évolutiveと呼ばれ,とりわけ無過失責任の判例法形成に重要な影響を与えた。しかし他面では判事の恣意を警戒し,自然法の枠組み(内容は時代により相違しうる)を法的安定のよりどころとする点でドイツの歴史法学とは一線を画する。…
※「interprétationévolutive」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」