世界大百科事典(旧版)内のistòriaの言及
【歴史画】より
…絵画の一分野で,一般に,歴史上の事件や特定人物の営為を題材としたものをさすが,伝説に取材した絵画を含めていうこともある。元来歴史画は,権力者や支配体制が現実のできごとを美化する意図を強くもった場合に生まれるものである。主題は,古代には,戦勝を誇示するための戦闘場面がもっとも多かった。古代エジプトでは,第19王朝のセティ1世,ラメセス2世神殿の壁画に戦闘の光景が描写されている。ギリシアでは,ポリュグノトスがアテナイのストア・ポイキレに描いた〈マラトンの戦〉(前5世紀)や,エレトリアのフィロクセノスPhiloxenos(生没年不詳)による〈アレクサンドロス大王の戦〉(前300ころ。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」