世界大百科事典(旧版)内のmaẓālimの言及
【裁判】より
…再審理は有利な判決を受けた者の面前で行われる。 イスラム法では,原則として上級裁判所への上訴制度はないが,現実にはカリフやアミールなどの行政責任者が決済するマザーリムmaẓālim法廷がこの役割を果たし,上訴の手続は慣行で定められていた。元来マザーリム法廷は,シャリーアの適用されない行政上の訴えを処理する機関であったが,後にシャリーア法廷の判決を不満とするものの上訴をも審理するようになった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」