世界大百科事典(旧版)内のMarktの言及
【市】より
… 9世紀ころまでこのような状況であった西欧社会のなかに成立した都市は,のちに価格形成市場としての機能をもつことになる市場の萌芽を内包するものであった。はじめ王侯の居城や商品集散地,そして教会,修道院の近くで祝祭日に開かれていた市は,やがて広範囲にわたる訪問者をもつ歳市Jahrmarktと近隣農民の家計の必要のための週市Wochenmarktに分けられるようになった。歳市はキリスト教の献堂式などの祭日に開かれることが多く,1日から2週間位つづくものもあった。…
【定期市】より
…12世紀末まで,ドイツで市場設立のために交付された特許状の9割は聖職者に与えられたものであった。市の開催と同時に市場十字架Marktkreuzあるいは市場旗Marktfahneが立てられ,市の平和を保障していた。これは国王が市と教会に与えた保護のシンボルであった。…
※「Markt」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」