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定期市 ていきいち

百科事典マイペディアの解説

定期市【ていきいち】

年あるいは月の特定の日に開かれた日限り市。11世紀半ば石清水(いわしみず)八幡宮門前で午の日に開かれていたと伝える。鎌倉時代には全国的に社寺門前,港津,街道の宿場などで月に数回の定期市が普及。

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世界大百科事典 第2版の解説

ていきいち【定期市】


[日本]
 月のうち特定の日に開かれた日切り市。11世紀の半ば,石清水八幡宮の宿院河原(現,京都府八幡市)には午の日,のち子の日に市が開かれたが,これは干支にちなんだ日に開かれた市で,定期市のもっとも早い事例である。鎌倉時代には月3回,特定の日に開かれる定期市が全国的に普及していった。今日地名化した二日市,四日市,八日市などは,市開催日が地名として残った例である。これら定期市は港津・河川の合流点,荘園内の空地,街道の宿場,社寺門前,地頭の館や荘官の政所の前などに開かれた。

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大辞林 第三版の解説

ていきいち【定期市】

商品貨幣経済の発展により、各地で定期的に開かれた市。平安時代は子市ねのいち・酉市とりのいちなど干支にちなんだ定期市が、鎌倉時代からは月三回の三斎市、室町時代になると月六回の六斎市も開かれた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

定期市
ていきいち

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

定期市
ていきいち

一定の日に売り手と買い手が一定の場所に集まって売買取引を行う市場。日切り市、日市(ひいち)ともいう。市場商業の一形態である。一定の場所としては、交通の便のよい消費者の多数存在する所が多く、一定の日としては、週、月、年などを周期とするのが普通である。周期の短いものは、生活必需品とくに食料品を中心とし、周期の長いものは、開催期間も数日に及ぶなど長く、売買される商品も広範多岐にわたるのが普通である。
 西洋の場合、定期市は古代からあったが、本格的に普及したのは中世であった。それはキリスト教の祭日に開かれるもので、祭市(さいいち)fair、大市(おおいち)などと訳されるものである。これらは、年を周期とする年市(ねんいち)である。シャンパーニュの大市、ジュネーブの大市、リヨンの大市、フランクフルト・アム・マインの大市などはよく知られる。日本では5~6世紀に始まり、戦国時代に各地に大いに普及した。五日市、十日市などの地名は、その名残(なごり)である。西洋・日本とも、近世になって都市化とともに定住店舗商業が発達し、定期市は衰退した。性格はかなり異なるが、一部の見本市は形を変えた定期市といえる。[森本三男]

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世界大百科事典内の定期市の言及

【市】より

…この語はペルシア語で,日本では慣用でバザールといい,アラビア語のスークsūqに相当する。 バーザールやスークは,定期市,常設店舗の連なる市場の双方を指すが,歴史的には定期市のほうが早く知られている。イスラム勃興以前のアラビア半島では,多神教崇拝の偶像が祀られている聖域の近くで定期市が開催された。…

※「定期市」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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