世界大百科事典(旧版)内のréalismepoétiqueの言及
【ルノアール】より
…俳優のピエール・ルノアールPierre R.(1885‐1952)は兄,プロデューサーのクロード・ルノアールClaude R.(1901‐ )は弟,そして撮影監督(カメラマン)のクロード・ルノアール(1914‐ )は甥(兄ピエールの長男)という映画一家。父の絵のモデルをやっていたカトリーヌ・エスランと結婚,彼女を女優にするために映画をつくりはじめ,〈映画的トリック〉に興じた一種のアバンギャルド映画(《水の娘》1924)からエーリッヒ・フォン・シュトロハイム監督の《愚なる妻》(1921)の〈自然主義リアリズム〉に強烈に影響された《女優ナナ》(1926)に至るサイレント作品で注目され,トーキー時代に入るや,《牝犬》(1931)から《どん底》(1936)をへて《ゲームの規則》(1939)に至る数々の映画史上に残る名作をつくり,映画史家ジョルジュ・サドゥールによって〈詩的リアリズムréalisme poétique〉と名づけられた戦前のフランス映画を代表する巨匠の一人となった。また,マルセル・カルネ,ジュリアン・デュビビエ,ジャック・フェデル(もしくはルネ・クレール)とともにフランス映画の〈戦前の四巨匠〉とよばれることもある。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」