世界大百科事典(旧版)内のrecipientの言及
【受精卵移植】より
…ところが,雌子畜の卵巣には数万個以上の原始卵胞があるが,その中で発育して排卵されるものはごくわずかで,大多数の卵胞はいかに優良な形質をもっていても退行してしまい,結局日の目を見ないことになる。そこで,この優良な形質をもつ多数の卵胞を成熟,排卵させて,優良な形質をもつ雄畜の精子によって受精させ,その受精卵を採取して(この雌畜をドナーdonor,供給者または供卵者と称する),優良でない雌畜の子宮に入れて(この雌畜をレシピエントrecipient,受容者または受卵者と称する),分娩させれば,好ましくない雌畜の腹を借りて,優良な子畜を生産できるので,家畜改良が一層促進されることになる。
[受精卵移植術の概要]
(1)多排卵誘起処理 優良な遺伝形質をもつ受精卵を多く得るために,ドナーにホルモン処理を施し,卵胞を発育,排卵させて人工授精を行う。…
【臓器移植】より
…移植は,中枢神経以外のほとんどすべての臓器に行われている。移植には,臓器の供与者(提供者またはドナーdonor)と受容者(もらい手またはレシピエントrecipient)がいる。両者が同じ生体,たとえば自分の皮膚を自分の他の部に移植することを〈自家移植〉,両者の遺伝子が同じ場合,たとえば一卵性双生児や純系マウス間の移植を〈同系移植〉,同じ種間の移植,たとえばヒトとヒト,イヌとイヌ間の移植を〈同種移植〉,異種間,たとえばヒトとチンパンジー間の移植を〈異種移植〉という。…
※「recipient」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」