世界大百科事典(旧版)内のsāntaの言及
【インド音楽】より
…地理的な意味でのインドの音楽としては,古典音楽と呼ばれている独奏・独唱の即興演奏を主体とした芸術音楽,宗教的行事で行われる典礼音楽,民間での信仰心を表明する宗教歌,ポピュラーな多少商業主義に乗った流行歌,街頭で奏でられる英雄物語,各地の民謡,奥地の未開人の音楽などがあげられる。しかし諸外国でインド音楽という場合には,芸術音楽のみをさすのが現況である。その特徴は,和声的・多声的展開をもたない単旋律的音楽であることから,ドローンと呼ばれる持続基音が常に鳴らされることであり,旋律はラーガrāga(旋律型)と呼ばれる,楽曲ごとに固有な,厳格な規則に基づいた典型的な形式を守りながら即興で演奏される。…
※「sānta」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」