世界大百科事典(旧版)内の《Sanskrit-Wörterbuch》の言及
【インド学】より
…1816年,シェジに師事したボップF.Bopp(1791‐1867)は,サンスクリットとヨーロッパの諸言語との親縁関係を証明し,それによって比較言語学が独立の学問として成立した。ヨーロッパにおけるインド研究は,ドイツのベートリンクOtto Böhtlingk(1815‐1904)とロートR.Roth(1821‐95)による膨大な《梵語辞典Sanskrit‐Wörterbuch》全7巻(1852‐75)として結実した。これは19世紀ヨーロッパにおける最大の研究成果である。…
【ベートリンク】より
…ペテルブルグに生まれ,1855年にはロシアの学士院会員に選出され,イェーナに住み(1868),のちライプチヒに移った(1885)。その最も特筆すべき業績は,チュービンゲン大学のロートWalter Rudolf von Roth(1821‐95)とともに理想的な協同作業の結果,《サンスクリット大辞典Sanskritwörterbuch》(1853‐75)を編纂したことで,全7巻の大著は100年以上の生命を保ち,いまだにこれを超える辞典が現れない。また彼の《サンスクリット読本》(1845)は原典の選定,構成に他の追随を許さず,パーニニの文典に翻訳を付して出版した《パーニニ文典》(1887)はパーニニ研究の出発点となった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」