アイスラー(読み)あいすらー(英語表記)Hans Eisler

改訂新版 世界大百科事典 「アイスラー」の意味・わかりやすい解説

アイスラー
Hanns Eisler
生没年:1898-1962

ドイツの作曲家。ウィーンで1919-23年にシェーンベルクウェーベルンに学び,音列技法による,極端に半音階的で密度の濃い和声とウィットに富んだ作品をかき始める。25年にベルリンに移り,そのころより共産主義者として社会活動に参加,社会に関する論文とともにその方面歌曲を多数作曲。また簡潔で全音音階的な手法によるコーラスオーケストラによる《母》(1935)などを発表。第2次世界大戦中はアメリカに亡命,ハリウッドで劇音楽従事。48年帰国後の作品には,友人ブレヒトの詩によるドイツ民主共和国国歌破滅からの復活》(1949作曲)など多数の歌曲がある。
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百科事典マイペディア 「アイスラー」の意味・わかりやすい解説

アイスラー

ドイツの作曲家。シェーンベルクウェーベルンに学ぶ。共産主義者としても活動し,その方面の歌曲を多数創作。第2次大戦中は米国に亡命し,映画音楽などを手がける。1948年帰国後,友人ブレヒトの詩によるドイツ民主共和国国歌《破滅からの復活》(1949年)を作曲。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アイスラー」の意味・わかりやすい解説

アイスラー
あいすらー
Hans Eisler
(1898―1962)

ドイツの作曲家。ライプツィヒに生まれる。ウィーンでシェーンベルクに師事し、1923年のピアノ・ソナタ(作品1)でウィーン芸術賞を獲得した。当時の十二音的、半音的作風は、1920年代後半のマルクス主義との接近により、大衆的な作風にとってかわられる。1937~1948年のアメリカ亡命中は映画音楽や音楽教育に力を注ぎ、東ドイツに帰国後は、同国の国歌をはじめ多くの社会主義的な作品を発表し、ベルリンに没した。ブレヒトの『母』などの劇音楽、『外人部隊』(1933)などの映画音楽のほか、『レーニン・レクイエム』などの声楽曲が有名である。

[細川周平]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アイスラー」の意味・わかりやすい解説

アイスラー
Eisler, Rudolf

[生]1873.1.7. ウィーン
[没]1926.12.14. ウィーン
ドイツの哲学者。『カント辞典』 Kantlexikon (1930) の編者として広く名前を知られており,哲学用語辞典の編集に大きな功績を残した。主著"Wörterbuch der philosophischen Begriffe" (27~30) 。

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367日誕生日大事典 「アイスラー」の解説

アイスラー

生年月日:1887年2月20日
ドイツの政治家
1968年没

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世界大百科事典(旧版)内のアイスラーの言及

【映画音楽】より

…《詩人の血》《自由を我等に》など),F.ホレンダー(1896‐1976。《嘆きの天使》など),K.ワイル(《三文オペラ》《真人間》など),ショスタコービチ(《呼応計画》),H.アイスラー(《新しい大地》《外人部隊》)らが活躍した。さらにイギリスのドキュメンタリー映画の分野では,カバルカンティと組んだE.B.ブリテン(《コールフェース》など)をはじめ,A.ローソーン(1905‐71。…

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