Suger(その他表記)Suger

世界大百科事典(旧版)内のSugerの言及

【キリスト教美術】より

…それによって独自の簡潔な性格をもつ宗教芸術がシトー会を中心として12~13世紀のヨーロッパに栄えた。他方,感覚的なものは超感覚的なものを認識する手段であるとする見方(サン・ドニ修道院院長シュジェールSuger)も有力で,それがロマネスク時代からゴシック時代にかけて壮大豪華なキリスト教美術を生むことになった。一般的にカトリック教会では,信仰生活における図像芸術の重要な役割が中世から近世を通じてたえず認められてきた。…

【ゴシック美術】より

…ゴシック美術はまず第1に都市の司教の大聖堂(カテドラル)であり,教区教会堂であり,都市世俗建築であり,後期ゴシック美術にいたってはさらにこのことは著しい。都市の住民・ギルドが聖職者・王侯とならんで,この芸術の有力な支持者であったし,国王はしばしば都市確立を助成し,またベネディクト会のサン・ドニ修道院(パリ北郊)院長シュジェールSuger(1080ころ‐1151)はよく民意を迎えた。また,この芸術に新しい推進力を与えたフランシスコ会,ドミニコ会が都市的性格の托鉢修道会であったことも忘れてはならない。…

【サン・ドニ修道院】より

…墓の周辺に形成された崇敬団に対し,まず聖ジュヌビエーブが修道院を建設し(5世紀末),ついでダゴベルト王が教会堂を再建した(7世紀初)。この教会堂はさらに8世紀末に改築され,また修道院長シュジェールSuger(1080ころ‐1151)が改築したのち,さらに13世紀にルイ9世の命を受けたピエール・ド・モントルイユPierre de Montreuil(1200ころ‐66)によって改築された。この修道院はダゴベルト以後歴代フランス王の墓所となり,カール大帝はここに市場・鋳貨特権を与えて交易の中心とした。…

【シナゴーグ】より

…ここでは,中央にキリストが立ち,キリストは右側にいるエクレシアに冠をさずけ,左側にいるシナゴーグのベールをとっている。そこには,当時の修道院長シュジェールSugerによる〈モーセがベールで覆ったものは,キリストの教義によって暴かれる〉という文句が記されている。この主題は,13世紀のゴシック大聖堂扉口彫刻にとり入れられ,ストラスブール大聖堂(シナゴーグ像は,現在同大聖堂美術館蔵)やランス大聖堂にその例がある。…

※「Suger」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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