知恵蔵 「SymbianOS」の解説
Symbian OS
2008年6月には、Nokia社がMotorola社やAT&T社などとともに非営利団体「Symbian Foundation」を設立し、Symbianをオープンソースライセンスのもとで一般公開した。地球上で最も広く使われるソフトウェアプラットフォームを目指し、iPhone OSやAndroidに対抗している。
10年2月には、新バージョンSymbian^3(S^3 エス・スリー)が発表された。S^3では、HDMIをサポートし、有効走査線数が1080pの高解像度動画の閲覧や、ラジオ放送と連携したミュージックストアの組み込みによる曲の簡易購入ができる他、効率的なメモリー管理による複数アプリケーションの同時実行が可能となった。また、複数のポイントに同時に触れて操作できるマルチタッチやフリックスクロール等もサポートしている。
初めてS^3を搭載したのは、10年4月にNokia社から発表されたスマートフォン「Nokia N8」。N8は、S^3により、3.5インチの高精細マルチタッチ対応ディスプレイでの操作が可能となった他、1200万画素のデジタルカメラ、16Gバイトの内蔵メモリー、32Gバイトまで対応のmicroSDカードスロットを搭載し、IEEE802.11 b/g/n、Bluetooth 2.1に対応している。
(横田一輝 ICTディレクター / 2010年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報