ASCII.jpデジタル用語辞典 「Symbol」の解説
Symbol
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…語(言語記号)は条件反射の刺激という信号に取って代わる〈信号の信号〉であり,この〈信号の信号〉は事物・事象が不在でも,それらについての観念を指示し惹起することができる。 実現された記号はその形式的特徴からアイコンicon(類像記号――ある対象の画像など),インデクスindex(指標記号――矢印がなんらかの対象を指示する場合),シンボルsymbol(象徴記号――約束的な記号で,その代表は自然言語)の3種に分類されることがある(C.S.パース)。また,モリスによれば,こうした記号を検討する記号論は,意味論semantics(記号と,それが指示する対象の関係。…
…象徴はきわめて多義的な概念であるが,ごく一般的には,たとえば鳩は平和の象徴であるとか,王冠は王位の象徴であるとかいうように,目や耳などで直接知覚できない何か(意味や価値など)を,何らかの類似によって具象化したもの(物や動物や,あるいはある形象など)をいう。〈象徴〉を意味する西欧語(英語のシンボルsymbolなど)の語源は,ギリシア語の動詞symballein(〈いっしょにする〉の意)からきた名詞シュンボロンsymbolonで,何かのものを二つに割っておき,それぞれの所有者がそれをつきあわせて,相互に身元を確認しあうもの=割符を意味した。さらに広く,何かを共有していることで,同じ共同体の構成員であることを示す場合にも用いられた。…
…たとえば〈いぬ〉という言葉はイヌという動物の記号であり,後者は前者の指示対象である。人間が用いる記号は通常,〈象徴symbol〉と〈信号signal〉に分類される。象徴が指示対象を表象しそのイメージを喚起することによって,論理的・抽象的思考を可能にするのに対し,信号は特定の感情を表現したり行動を指示したりすることによって話し手の態度や聞き手との社会関係を表示し,環境への有効な適応を可能にするものである。…
※「Symbol」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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