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芸術記号説 げいじゅつきごうせつsemiotic theory of art

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

芸術記号説
げいじゅつきごうせつ
semiotic theory of art

芸術を「記号」とみなし,その構造と機能を記号論的に研究する立場。その一つの流れは新カント派から出た E.カッシーラーの「象徴形式」の考えに基づくもので,シグナルとシンボルとを区別し,後者をさらに「論弁的シンボル」 discursive symbolと「現示的シンボル」 presentational symbolとに分けて,芸術を後者に属すると考えるスザンヌ・ランガーがその代表である。いま一つの流れは C.S.パースのプラグマティズムを受継いだ C.W.モリスに代表される美的記号説 aesthetic semioticで,芸術作品を「イコン的記号」としてとらえ,しかもその実践的機能を重視するものである。 M.ベンゼの情報美学もかかる立場の延長線上にある。なお,ソシュールヤコブソンの言語学に基づくロラン・バルトらの記号論的美学は,上とは別の系譜に属する一つの芸術記号説とみなすことができる。

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