世界大百科事典(旧版)内のutteranceの言及
【文】より
…文とは何かについては,文法学者の数だけ定義があるといわれるほどで,とりわけ日本の国語学では,ただ定義を論じるのみならず,文の文たるゆえんを問おうとするようないささか哲学的な論議も従来から盛んに行われてきた。近年の言語学では,論議を整理すべく,(話し言葉の場合)発せられる1回1回の具体的な音声そのものは文と呼ばずにこれを〈発話utterance〉と呼び,発話の背後に想定しうる抽象的なものとして文をとらえる,という考え方が有力である。たとえば,いろいろな人がいろいろな場面で〈この絵はみごとだ。…
※「utterance」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」