世界大百科事典(旧版)内のVedāntaの言及
【ウパニシャッド】より
…インド思想の源泉としてきわめて重要な文献である。バラモン教の聖典〈ベーダ〉の4部門のうち最終部門に相当するため〈ベーダーンタVedānta(ベーダの末尾)〉とも呼ばれたが,この別名は,のちに〈ベーダの極致〉と解釈されるようになった。〈ウパニシャッド〉の語義は,通説に従えば,〈近くに座るupa‐ni‐sad〉というサンスクリット動詞としての意味から転じて,師弟が対座して師から弟子へと伝達される〈秘義〉をさすようになり,さらに,そのような秘義を収録した文献をさすにいたったとされる。…
※「Vedānta」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」