世界大百科事典(旧版)内のViṭhobāの言及
【トゥカーラーム】より
…その家族はクンビーkumbī(農耕)カーストに属し,代々ワーニー(穀物雑貨小売商)の仕事に携わっていた。早くからジュニャーネーシュワルらの伝統を受けて,地方神ビトーバーViṭhobāへのバクティ(信愛)にその信仰の根本を見いだしていた。 彼はカースト制による差別に対する不満を厳しいことばで語り,農村を中心にバイシャやシュードラなど低いカーストの大衆の立場を代弁した。…
【ナームデーオ】より
…シンピーshimpī(裁縫師)・カースト出身でバーガバタ派信仰を大衆の間に広める役割を果たし,中世マハーラーシュトラにおける宗教改革運動の先端を切った。旋律をつけて神の名をとなえ,アバングというマラーティー語による神への賛歌を唱する〈サンキールタンsankīrtan〉という方法により地方神ビトーバーViṭhobāへのバクティ(信愛)を説く。同時代のジュニャーネーシュワルとともに,マハーラーシュトラのバクティ運動の代表たるワールカリー派Vārkarīの基礎を築いた。…
※「Viṭhobā」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」