エーギル(その他表記)Aegir

翻訳|Aegir

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エーギル」の意味・わかりやすい解説

エーギル
Aegir

北欧神話の海神。大洋の底に豪壮な館を構えて住み,アスガルズの神々をしばしば盛大な宴会に招待する。彼の妻のランは,櫂で海を打ち,しけを静めるとされたエーギルとは対照的に,無慈悲な性格持主で,海を荒れさせては,船を手でつかんで海底に引込み,また難破した船と人を網で捕える。しかし彼女の館に迎えられた溺死者たちは,そこで客として手厚いもてなしを受けると信じられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のエーギルの言及

【海】より

…日本神話の塩土老翁(しおつちのおじ)も,変身の能力をもつ知恵者の海神であるという点で,これらの同類と認めることができる。 北欧神話の海の主エーギルÆgirは,大洋そのものを表すと思われる大釜の持主で,それで大量のビールを造り,神がみのために豪華な宴会を催す。彼の妻ラーンRánはきわめて貪婪(どんらん)な女巨人で,海難に遭った人間を網で捕らえては海底の館へ連れてきて,黄金を厳しく要求する。…

※「エーギル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む