多角形土(読み)たかくけいど

最新 地学事典 「多角形土」の解説

たかくけいど
多角形土

sorted/nonsorted polygons

多角形の構造土。平坦地や緩斜面に凍土の冷却収縮による凍結割れ目が基になって形成。多角形模様の大きさは割れ目の深さに比例し,熱帯高山で十数cm,温帯の高山で数十cm~1m強。割れ目を礫が埋めている淘汰多角形土(sorted polygons)では中心部に細粒物質,周縁部に礫が集積し,活動層の対流や差別凍上で形成される。植物が縁取っている不淘汰多角形土(non-sorted polygons)の形成には,中央部の土質マウンドと植被部の差別凍上が関与していると考えられている。永久凍土帯に形成される巨大多角形土は凍結割れ目に氷楔(ice-wedge)が成長する点で小型の多角形土と区別される。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の多角形土の言及

【構造土】より

…土中の礫(れき)がより分けられて模様を作っているものを礫質構造土,土中に礫を含まないか,あっても淘汰が不良で,土が模様を作っているものを土質構造土,植物に覆われたものを植被構造土として区別する。さらに平面形によって円形土,多角形土,網状土,縞状土,階状土に分け,双方を組み合わせて礫質階状土,土質多角形土,植被円形土などと呼ぶ。その大きさは凍結深度の浅い熱帯山地や,日本のような温帯山地で小さく,直径または幅が数cmから1m程度のものが多いが,アラスカやシベリアの永久凍土地帯には,1辺が数十mの巨大多角形土が分布する。…

【周氷河地形】より

…斜面にはソリフラクションの前面が高さ数十cmの微起伏をもって舌状にのびたソリフラクションローブsolifluction lobe,数mm以下の細粒物質と数cm大の岩片が互層をなす成層斜面堆積物が分布する。永久凍土地帯では,凍結割れ目を満たす水が凍った氷楔(ひようせつ)ice wedge,それが作る径数十mの巨大多角形土polygons,氷の薄層をもつ径数m~数十m,高さ数mの泥炭の高まりであるパルサpalsa,さらに大型で中に氷塊をもつ小丘ピンゴpingo,地表下に集積した集塊氷,それが溶けてできた浅い盆地アラスalasや融解湖などの地形が発達する。凍土現象の断面には,インボリューションinvolutionという複雑にゆがんだ,褶曲・貫入構造や,土中の礫が長軸を垂直方向に向けた礫の立ち上がりなどの,融凍攪拌現象がみられる。…

※「多角形土」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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