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温帯 おんたい temperate zone

翻訳|temperate zone

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

温帯
おんたい
temperate zone

中緯度の温暖で湿潤な気候帯。気候帯に分けると熱帯寒帯の間,もしくは亜熱帯亜寒帯冷帯)に挟まれる。数理気候帯では回帰線(23°27′)と極圏(66°33′)の間か,30°~50°をさすことがある。

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デジタル大辞泉の解説

おん‐たい〔ヲン‐〕【温帯】

寒帯熱帯の間の地帯。気候的には、温帯気候の緯度30~50度の地帯をいうが、回帰線(23度27分)と極圏(66度33分)の間とする区分もある。

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百科事典マイペディアの解説

温帯【おんたい】

回帰線(南北緯23°27′)と極圏(南北緯66°33′)にはさまれた地域をいう。ケッペンの気候区分などでは気温による定義があるが,一般には厳格な定義なしに漠然と中緯度帯(30°〜50°)をいう場合が多い。

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世界大百科事典 第2版の解説

おんたい【温帯 temperate zone】

熱帯,寒帯に対する地域名として,天文学的には回帰線と極圏にはさまれた中緯度地方の総称である。この温帯は全世界の陸地の35%を占め,そこでは太陽が天頂からさすことがなく,また水平線からのぼらない日,あるいは水平線下に没しない日はない。気候的には温帯の低緯度側に亜熱帯高緯度側に亜寒帯を設けるので,緯度30゜~50゜あたりを指す。平均的には温和な気候で,四季の区別が明瞭である。ケッペンは最寒月平均気温が18℃以下で,-3℃以上,最暖月平均気温が10℃以上の地域と定義した。

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大辞林 第三版の解説

おんたい【温帯】

熱帯と寒帯との間の地帯。種種の区分法があるが、ケッペンは最も暖かい月の平均気温摂氏10度の等温線と、最も寒い月の平均気温摂氏18度の等温線とに挟まれた地帯を広義の温帯とし、そのうち最も寒い月の平均気温が摂氏マイナス3度以下の地帯を亜寒帯として除いた地帯を狭義の温帯とする。また、緯度によって23.27度(回帰線)と66.33度(極圏)の間とする区分もある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

温帯
おんたい

中緯度にある気候帯で、低緯度の熱帯と高緯度の寒帯との間にある。数理気候帯では回帰線(23度26分)と極圏(66度33分)に挟まれた地帯をさす。ズーパンは温帯を等温線によって定め、熱帯との境界を年平均気温20℃、寒帯との境界を年平均0℃とした。現在もっともよく使われている温帯の定義は、ケッペンによる最寒月の平均気温零下3℃から18℃の地域とする考え方で、最暖月平均気温10℃の等温線と、最寒月平均気温18℃に挟まれた地帯を広義の温帯、そのうち最寒月の平均気温零下3℃以下の地域を冷温帯あるいは亜寒帯とし、その分を除いた地帯を狭義の温帯とする。一般的には狭義の温帯をさす。位置的な温帯の範囲は緯度30度から50度程度にだいたいまたがっているが、水陸分布や大地形の影響で等温線がかならずしも緯線に平行しておらず、とくに大陸の西岸と東岸ではかなり位置がずれる。数理気候帯では温帯は地球上の約25%を占め、そこでは1年を通じて太陽が真上にくることはないが、太陽がまったく地平線上に現れない日もない。ケッペンの区分による温帯の範囲は北半球のほうが海洋の多い南半球よりもかなり大きい。
 温帯は偏西風の卓越する地域で、季節の移り変わりが熱帯、亜熱帯、亜寒帯、寒帯より顕著に現れる。寒帯や亜熱帯に比較して一般に降水量が多く、人口密度も高い。これは冬の寒さも、夏の乾燥も極端ではなく、農作物も多く、活動しやすい地域であるからと考えられる。[小林 望・福岡義隆]

植生

植物生態学上の温帯は、広義には夏緑林帯、針葉樹林帯を含むが、狭義には夏緑林帯に対して用いられることが多い。また日本では、温帯を冷温帯(夏緑林帯)と暖温帯(照葉樹林帯)とに区分することも多く、冷温帯に対して狭義の温帯を、暖温帯に対して暖帯の名をあてることも行われる。狭義の温帯は中緯度地帯の夏緑林帯をさし、北半球ではブナ属、ナラ類、カエデ類、シナノキ類などの森林を本来とする地域である。夏緑林帯のもっともよく発達するのは、北アメリカの東部とユーラシアの両端、すなわち中国から日本にかけての地域とヨーロッパである。その他の地域では、乾燥のためステップまたはステップ林となっている。[大場達之]

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