猶予月(読み)いざようつき

精選版 日本国語大辞典 「猶予月」の意味・読み・例文・類語

いざよう【猶予】 月(つき)

(古くは「いさよう月」)
① 出そうで出ない月。
万葉(8C後)七・一〇七一「山の末(は)に不知夜歴月(いさよふつき)を出でむかと待ちつつ居(を)るに夜そふけにける」
② 特に、陰暦十六夜の月。いざよいの月。八月十六夜の月についていうことが多い。《季・秋》
※木工権頭為忠百首(1136頃)月「はかなくも我よのふけをしらずしていさよふ月を待わたる哉〈源仲正〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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